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​肛門科診療

肛門の病気はデリケートな問題ですが、放置すると悪化し、日常生活に支障をきたすことがあります。当院では、専門医が診察・治療を行い、患者さん一人ひとりに合わせた最適な治療を提供いたします。

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専門医があなたのおしりをまもります

当院では、日本大腸肛門病学会認定の専門医・指導医が、肛門の病気に関する診察・治療を行っています。おしりの悩みは一人で抱えず、安心してご相談ください。

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女性医師の在籍(火曜日)

肛門科や消化器科の診察は「恥ずかしい」「相談しにくい」と感じる方も多いのではないでしょうか。特に女性の方の中には、不安や抵抗感から受診をためらってしまうこともあるかと思います。

当院では、そうしたお悩みに配慮し、毎週火曜日に女性医師による診察を行っております。女性医師の診察をご希望の方は、お気軽に受付までご相談ください。

いぼ痔(内痔核)

通常、肛門は「括約筋」という筋肉によって、便やガスが無意識のうちに漏れないように閉じられています。しかし、それだけでは完全ではないため、肛門の出口から少し中に入ったところに「肛門クッション」と呼ばれる柔らかい血管の集まりがあります。この肛門クッションのおかげで、括約筋が強く収縮しなくても、便などが漏れない仕組みが作られています。 

痔核(いぼ痔)は、この「肛門クッション」が大きくなったものです。痔核は、痔の中でも男女問わず最もよく見られる病気です(図1)。排便時に力むことなどで、肛門周辺の血液がうっ血し、肛門クッションが膨らんで腫れます。これが繰り返されることで、肛門部の組織がゆるみ、出血や脱出、便が完全に出た感じがしない(残便感)といった症状が現れます。痔核は、歯状線を境に「内痔核」と「外痔核」に分けられますが、多くの人が内痔核と外痔核の両方を持っています。 

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内痔核の分類

Ⅰ度 

痔核が肛門内でふくらんでいるだけで、肛門の外へでてくることはない状態。 

Ⅱ度 

排便時に痔核が肛門の外へでてくるようになるが、排便後は自然に戻る状態。 

Ⅲ度 

排便時に外に飛びだした痔核を自分の指で肛門内に押しこまないと戻らない状態。 

Ⅳ度 

痔核が常に肛門の外にでたたままで、指などで押しこんでも、もどすことができない状態。 

内痔核の治療法

ジオン注射(ALTA注射)

ジオン注射療法は、「脱出を伴う内痔核」の治療方法です。この方法では、ジオン注(硫酸アルミニウムカリウム水和物、タンニン酸)という薬を痔核に注射して、痔核に流れ込む血液の量を減らし、痔核を固くして粘膜に癒着させます。これによって、痔核が脱出しなくなります。注射をした翌日から出血が止まり、数日で痔核が脱出しなくなるのが特徴です。 

従来の痔核を切り取る手術とは異なり、ジオン注射は痛みを感じにくい部分に注射するため、「傷口から出血する」「傷口が痛む」などの問題はありません。そのため、日帰りで治療ができ、回復も早いのがメリットです。 

実際の投与方法

ジオン注射は、内痔核に痛みを感じない場所に注射いたします。手術を行う際に、肛門周囲の括約筋を弛緩させる必要があるために麻酔をかけます。ジオン注射は「四段階注射法」と呼ばれ、1つの痔核に対して4か所に分けて注射を行います(図3)。これによって、薬液が痔核全体に十分に浸透するようにします。複数の痔核がある場合も、同じ方法で注射します。注射後は、体調が落ち着くまで約30分間程度、安静にしている必要があります。 

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切れ痔(裂肛)

「裂肛(切れ痔)」とは、肛門周りの皮膚が裂けて傷ができることを指します。これが起こると、排便時に痛みを感じることがよくあります。簡単に言うと、「肛門が切れて痛みを伴う状態」ということです。裂肛は、いぼ痔(内痔核)に次いでよく見られる痔の一つです。固い便やウサギの糞のようにコロコロした便を無理に出そうとすると、肛門の皮膚が裂けやすくなります。このため、便秘がちの女性に多く見られる傾向があります。 

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裂肛の悪循環

裂肛になると、排便のたびに強い痛みを感じるため、トイレに行くのがつらくなります。その結果、排便を我慢するようになり、便秘がひどくなることがあります。便秘が続くと便がさらに固くなり、裂肛も悪化してしまうという悪循環に陥ることがあります(図1)。 

あな痔(痔ろう)

痔ろうは、肛門の周囲にある「肛門腺」が細菌に感染し、膿がたまって膿瘍(うみがたまる部分)を作ることが始まりです。その後、膿瘍が外に抜け出すためにトンネルのような管(痔ろう)ができることがあり、肛門周囲膿瘍の膿がでたあとに、膿のトンネルができたものです。 

痔ろうの治療法

痔ろうの治療には外科的な手術が必要です。手術で膿を取り出し、トンネルを切開することで、感染が広がらないようにします。治療せずに放置すると、感染が広がったり、再発することがあるため、早めの治療が大切です。もし肛門周辺に異常を感じたら、専門医に相談することをおすすめします。 

痔と間違えやすい病気 

痔ろうは、肛門の周囲にある「肛門腺」が細菌に感染し、膿がたまって膿瘍(うみがたまる部分)を作ることが始まりです。その後、膿瘍が外に抜け出すためにトンネルのような管(痔ろう)ができることがあり、肛門周囲膿瘍の膿がでたあとに、膿のトンネルができたものです。 

1.大腸がん

肛門からの出血や血便があると、内痔核と症状が似ているため間違いやすい病気です。一般的に、痔の出血は鮮血が多く、大腸がんの出血は黒っぽくなることが言われていますが、必ずしもそうとは限りません。大腸がんの検診で便潜血陽性と指摘されても、「痔があるからそのせいだろう」と考え、精密検査を受けない方も多いです。もし初めて出血があったり、出血が続いたりする場合は、早めに専門医に相談することが大切です。 

2.直腸脱

直腸脱とは、直腸(肛門の近くにある大腸の一部)が肛門から外に出てしまう状態のことです。通常、直腸は体内に収まっているべきですが、便秘やいきみなどが続くことによって、直腸が外に押し出されることがあります。進行すると、直腸が常に外に出てきて、手で戻さないといけなくなることもあります。高齢者や出産経験者に多くみられます。 

一方、脱肛は、痔核(いぼ痔)など肛門周辺の組織が肛門から外に出てくる状態を指します。脱肛も便を出すときに力んだりするときに起こることがありますが、脱肛は直腸脱とは異なり、直腸そのものではなく肛門周辺の組織が出てきます。 

簡単に言うと、直腸脱は直腸が肛門から出ること、脱肛は肛門周りの組織(痔核など)が出ることです。どちらも肛門周辺の部分が外に出るという点では似ていますが、出てくる部分が違います。 

​費用について

肛門手術項目

1割負担

3割負担

痔核硬化療法(ジオン注射)

約 7,000 

約 20,000 

上記費用には、手術前の検査代は含まれておりません。また、使用する薬剤の種類や点滴の有無によって費用が前後することがあります。

内痔核硬化(ALTA)療法の診察の流れ

診察と評価

症状や状態を評価します。内痔核硬化療法が適切かどうかを判断します。これには、肛門の検査や必要な検査が行われる場合があります。

準備と説明

治療前に、治療の詳細やリスク、予想される効果などを説明します。
治療前日の眠前に下剤を服用していただきます。

局所麻酔の施行

治療当日、点滴を行います。血圧などをモニタリングしながら局所麻酔が施行されます。これにより、治療の際に痛みを最小限に抑えることができます。

薬剤の注入

麻酔が効いた後、医師が特定の薬剤(通常はアルミニウム含有製剤)を痔核周囲に注射します。この薬剤で痔核の血管を収縮させ、痔核を硬化し処置します。

当日は回復室にて休憩をとっていただき、問題がなければ帰宅となります。術当日は自宅で安静にしていただき、アルコール摂取や入浴などは控えてください。

経過観察と治療成績の評価

手術後の翌日に必ず再診してください。
治療後、患者様は一定期間を経て経過観察されます。通常は数週間から数か月です。この期間中に症状の改善や治療効果を評価します。

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休診日水曜・土曜午後・日曜・祝日

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